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開発ブログ第8回:【プログラマ 新谷大樹】


皆様、はじめまして。

「新世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士」プログラマの新谷大樹です。
前作の「新世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」には携わっておりませんでしたが、実は世界樹シリーズとしては、ナンバリングタイトルのⅢ、Ⅳ、そして今作と、3本目になります。

携わった中で一番古いタイトル、Ⅲの頃のプログラムコメントの日付を見ると、何と2007年!!
当時20代。
初々しかった自分も今や○○歳・・・。
時が過ぎるのは早いものです・・・。

さて、「新世界樹の迷宮2」の体験版が配信されましたね!
今このブログをご覧になっている皆様はもうプレイしていただけましたか?

腕に覚えのある皆様は是非「エキスパート」モードでプレイしてください。
自分は3作目にもかかわらず、1Fで何度も全滅しました・・・。

この体験版、「世界樹の迷宮Ⅳ」の頃からの定番となっていますが、実は体験版を作成するにあたり、非常に涙ぐましい努力があります。
何が大変かというと、体験版の容量の限界は、製品版の1/8程度しかないのです!

容量の中の大部分を占めるのはサウンドデータで、約500MBあります。
それを今作では80MB程度まで減らせとのお達しがあり、削りに削る必要がありました。

まず、SEは非常に使用範囲が広いため、削るに削れません。
それでも体験版に必要のない範囲で使用しているものは、片っぱしから削除します。

次にボイス。
ボイスもSEと同じで体験版に必要のない範囲で使用しているものが削除対象になるのですが、「新世界樹の迷宮2」はフルボイスではないので、1つのボイスを汎用的に、様々な場所で使用しています。

なので削除した後で、このボイスはイベント中には使われていないけど、バトルで使われていた!
などと四苦八苦しながら削除対象を選びます。

最後にBGM。
これも体験版に必要のない範囲で使用しているものはもちろん削除しますが、BGMはデータ量が多いので、サンプリングレートを落とし、部分的にモノラルに変換するなどして、容量を稼ぎます。

このとき、バトルのBGMはいい音で聞きたいよなぁ・・・。
そんなに使われないこのBGMはモノラルにして貯金を作ってバトルは出来るだけいい音にしよう!

・・・などと出来る限り頑張って容量を稼ぎます。

その他テクスチャやモデルなども似たような事を繰り返し、チームの皆で自分の出来る範囲のデータを削減し、クォリティを保つ限界点の中で、何とか体験版の容量に収めます。

と、このような感じが体験版のメイキングシーンになります。

体験版では、製品版よりも若干音質や画質などが劣る事もありますが、
ゲームの面白さは変わりません!!

まだプレイされていない方は是非この機会に体験版をダウンロードしていただき、「新世界樹の迷宮2」の世界を体験してみてください。